ゼネコンマンと嫁が書く

ゼネコンで勤める日常、建設業会、建築のことを主に書きます。

気になる?ゼネコンの残業時間が多い理由

f:id:kentikukun:20171007145918p:plain

私も就活の際にかなり気になっていた残業時間

果たして、実情はどうなのでしょうか。

 

大手5社の退社時間

大手5社の採用ホームページで書かれている社員スケジュールの退社時間についてまとめてみました。

 ホームページ記載の建築施工系で一番若手の方の例です。

 

大成建設
記載なし

 

鹿島建設

21:00  繁忙期にはこの時間になることもあります

 

清水建設(女性)

19:30  友人と食事やジム

 

大林組(女性)

20:00 業務が残っていれば残業

 

竹中工務店

18:00 帰宅

 

意外とバラバラですね。女性の方の記載がありましたが、最近は女性の現場管理の方が増えてきているようです。

 

これを見て私が思うことは

どこも間違ったことは書いてないと思います。

 

問題はどの1日を切り取るかですね。

 

というのも、

現場の仕事は退社時間だけでいうとかなり波があると思います。

 

 現場の残業には波がある

①工事内容・規模によって

工事内容や規模、現場の難易度など様々な条件によって残業時間に波があります。

規模が大きいと、職人さんも多くなり、現場管理業務も忙しくなりますし、書類などの量も増えてきます。

もちろん、規模によって常駐する社員は増えるので一概には言えません。

 

②工程・時期によって

現場の工程によっても波があります。特に竣工前などは忙しくなることが多いです。

現場が進むと躯体工事だけでなく多くの職種が入ることになり、現場管理業務が増えていきます。

 

 ③社員の数

現場に常駐する社員の数も現場によってさまざま、基本的には現場の規模によって割り振られると思いますが、社内の状況によっては、少ない人数で対応しないといけない現場も出てきます。そうすると、もちろん一人あたりの仕事量も増えてくるので、残業も多くなります。

 

このように、現場の残業時間には波があります。上記大手5社の退社時間にみられるようにどの時期を切り取るかによってばらつきがあるということですね。

 

 

残業が多いのはそもそも法的に多くの残業を許されているから

建設業といえば36協定が適用除外となる業種の一つということは皆さんご存知だと思います。

実際36協定はどうなっているのかまとめてみました。

 

 労働基準法第32条(労働時間)
使用者は、労働者に休憩時間を除き1週間について40時間を超えて労働させてはなりません。 また、使用者は、1週間の各日については、労働者に休憩時間を除き1日について8時間を超えて労働させてはなりません。

 

上記のように労働基準法では1日8時間、1週間40時間を超えて働かせてはならないことが規定されています。

 

そこでいわゆる36協定労働基準法第36条)において

労使協定を締結して、これを労働基準監督署に届け出れば、1週40時間1日8時間超えて勤務させることができ、休日出勤も可能になることが定められているのです。

 

しかしその延長時間(残業時間)にも以下の限度があります。

f:id:kentikukun:20171002110704p:plain

1ヶ月45時間が残業時間の限度になるということです。

 

さらに特別条項付き協定というものがありまして、臨時的に上記の限度時間を超えて、時間外労働を行わなければならない特別の事情が予想される場合には、限度時間を延長することができるという協定になります。

 

というように長々と書いてしまいましたが、

 

建設業はこの延長時間の限度が適用されません。

 

そう定められているのです。

延長時間云々の説明いりませんでしたね。

 

なぜ建設業は36協定除外対象なのか

簡単に言うと不可能だからと言うことになります。

 

36協定の対象にしようとすると業界として成り立たないということです。

 

  • 土曜日・祝日も工事は進む
  • 工期が定められている
  • 仕事の繁忙度に波がある
  • 受注にも波がある
  • 天候などによる影響を受ける

などなど

 

36協定の中では納められない理由があるので、36協定の対象外になっているということです。

 

なぜ残業するのか?

やる事がたくさんあって忙しいのは

どの業種でも同じのはず。ではなぜ残業するのか...

 

① 職人さん達が作業を終えてからがしっかり集中できる時間

 

計画性が無いと言えばそれまでですが、

現場は常に動いているため、何かしら問題が発生します。現場マンはその度に現場に出て対応しなければなりません。

つまり作業が終わる17時までは、現場に手を取られてしまい、そこからが勝負というわけです。

 

②明日の準備

先ほど現場は常に動いていると書きましたが、明日の準備・段取りは欠かせません。

朝礼の準備や打ち合わせの準備など。

これを明日に回そうと思うと、うまくいきません。

先ほども書いたように現場ではいつ何に手を取られるか分からないからです。

 

 

 まとめ

私の経験からまとめると、他の業界のことは詳しくわかりませんが、残業はとても多い業界なのは間違いないですね。

だって、法律がそうなってますし。。。

 

退社時間は  18:00〜24:00ぐらいで、現場や工程、時期によってばらつきがあるという感じです。

残業時間についてはこれからの働き方改革で、改善されていくことを期待したいと思います。

 

kentikugyoukai.hatenablog.com