ゼネコンマンと嫁が書く

ゼネコンで勤める日常、建設業会、建築のことを主に書きます。

カチオンとは?強い密着性の理由があった

『カチオン』ってみなさんご存知でしょうか?

建設現場では左官材料や防水剤として使用される事があります。

カチオンとは?

カチオン』とは+(プラス)電荷を持った陽イオンという意味で、反対にー(マイナス)電荷を持った陰イオンは『アニオン』と呼ばれます。

カチオンを用いた建築材料

建築材料としては、左官材料として『カチオン系』の材料が使われることはあります。

現場で使用された事がある方はご存知の通り『強い密着性』のある材料です。

なぜ『強い密着性』を得られるかというと、上記のカチオンの性質を利用しているからのようです。

下地となるコンクリートやモルタルは、負(-)の電気(アニオン)を帯びており、 材料自体に正(+)の電気(カチオン)の特性を持たせる事で、磁石がプラス(+)とマイナス(-)で引き合うように、カチオン性の材料と、コンクリートやモルタルは、プラスとマイナスで引き合い、より強い密着性が得られることになるようです。

陽イオンと陰イオンが電子的に引っ張り合う、異性化の力を利用して、接着力を増したものが、カチオン系(カチオン性)の材料ということです。

カチオンの使用箇所は?

鉄・タイル・ガラス・塗料・モルタル・コンクリート・ALCなど数々の下地に 使用する事ができ、強い密着性を発揮します。

剥がれやすい部分や、薄塗りになる部分にも使用する事がありますね。 f:id:kentikukun:20180426081254j:plain

参照:カチオンタイト施工例|建築仕上材のヤブ原産業株式会社

カチオンと下地の相性

カチオンは下地によって付着強度が変わります。

商品によっても様々だと思いますが、カチオンタイトの下地による付着強度をみてみると、

接着強度(N/㎟)

  • 大理石 2.0

  • コンクリート1.9

  • 陶磁器タイル1.9

  • ガラスブロック1.9

  • エポキシ樹脂塗床仕上げ1.9

  • スレート1.8

  • Pタイル接着剤1.7

  • 鉄部1.6

  • 押出セメント成形板1.5

  • ウレタン系トップ仕上げ1.5

  • アクリル系トップ仕上げ1.4

  • 合板1.0

下地によって、付着強度が変わってきますが、コンクリートやタイルと相性が良さそうです。

接着強度について

上記の接着強度ですが、単位がN/㎟となっていますね。

どのくらいの強度があるかと言うと、コンクリートの1.9N/㎟であると、

例えば1cm四方(100㎟)にカチオンタイトをに塗りつけたとすると、190N≒19kgの力に耐える事が出来ると言うことになります。

※1kg重=1kg×9.8m/sec2(重力加速度)=9.8N ※1N=(1/9.8)kg重≒0.1kg重